こんにちはロクメガです。
今回は機動戦士ガンダム 水星の魔女 全話見た感想をここで述べようと思います。
おそらくこれがこのアニメの最後の感想記事になるでしょう。
今回は総括と、初めて見る人向けへのレビューとなりますので、ネタバレは可能な限り控えた感想とします。
もしもこの記事を見て、このアニメが見たいと思ったら、サブスクで配信されているので是非ともご覧になっていただければと思います。
個人的には私も利用している、30日感無料で使用可能なU-NEXTをおすすめします。
では、早速始めていくことにしましょう。
※このブログでは機動戦士ガンダム 水星の魔女のレビュー記事を書いております。
※各話の記事については下記リンクから御覧ください。
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簡単なあらすじ
宇宙産業の大手、ベネリットグループが経営するアスティカシア高等専門学園。
水星からの編入生、スレッタ・マーキュリーは、学園での新生活に胸を躍らせていた。
だが到着間近、彼女は宇宙を漂う一つの影を発見する(ここまでu-nextより抜粋)。
そこで出会ったのが彼女の花嫁候補となるミオリネ・レンブラン。
スレッタはグエル・ジェタークの花嫁に嫌々ながらもさせられそうになっているミオリネを救うために、グエルに決闘を挑むのであった。
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ガンダムの名を冠したキャラアニメ
キャラクタービジネスが隆盛を極めている昨今、この感想が適切と言っていいかはわかりませんが、本作のメインはキャラクターの人間ドラマが強く押し出されているように思いました。
ギャグパートと言えるものはほぼ無く、見ていて気が楽になるシーンは多々あれど、物語は基本的にシリアスな方向で進みます。
「第0話 プロローグ」「第1話 魔女と花嫁」の2話の時点で、それが浮き彫りとなっており、前者はシリアス要素を前面に押し出し、後者は人間ドラマの面白さを前面に押し出しています。
個人的に第0話の雰囲気は本作の終盤の展開に雰囲気が近く、正直第1話以降との落差がかなり激しいのも一つの特徴と言えるかもしれません。
登場するキャラクターはほぼ全員にきちんと名前と特徴が与えられています。
第1話の段階でもスタッフロールに並んでいる名前ありのキャラが非常に多く、最後まで見てもまともに覚えられないという視聴者は多いことでしょう。
実際に週一で一回ずつしか見ないという人は覚えられない可能性が高いです。
私はこの名前のあるモブという意味で名前ありのモブと呼んでます。
私自身サブスクで見ていますが、名前ありのキャラ全員の名前は流石に覚えられておらず、顔と名前が一致しないキャラが結構います。
名前が与えられていると言っても名前が呼ばれる機会が全くないキャラも普通におり、スタッフロールで確認して、意識して覚えようとして覚えられるキャラもいることでしょう。
モブキャラ全員に名前が与えられて、そういったほとんど画面に映らないキャラにもファンが存在する作品といえば、リトルウィッチアカデミアが存在しますが、それと似たようなものかもしれません。
ちなみにこの名前ありのモブには最近公開されたマリオの映画でルイージや、遊戯王ゼアルの主人公、九十九 遊馬を演じた畠中 祐さんや、遊戯王GXで遊城十代を演じたKENNさんなどもいて、スタッフロール見たときはビビり散らかしましたw
声優はベテランしかいない!
もちろん、メインを張るキャラはある程度定められており、そういうキャラは話が進むごとに一人一人掘り下げられていくので、それ以外のキャラは名有りのモブと言ってもいいかもしれません。
その中間と言ってもいいキャラと言えば、やはりセセリアさんではないかと思います。
本作はどういうところが面白かったのでしょうか?
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どこが面白かった?
本作は第1話~第10話辺りまではガンダム世界特有(?)の様々な試練が立ちはだかりながらも、仲間達と協力し、乗り越えていく様子が描かれていきます。
本作は学園モノとしてスタートしているため、その辺りまでは文字通り学園モノとしての色合いが強く、かなり気楽に楽しむことができます。
第11話以降は物騒な話が出てきて、見るのも辛い戦争ものといった部分が顔を覗かせ、第10話以前とそれ以降とでかなり大きなギャップがあるかもしれません。
特に「第15話 父と子」の回は本当に辛かった・・・。
また、本作の主な舞台となるアスティカシア高等専門学園では決闘というシステムがあります。
この世界における決闘とは、モビルスーツを使って頭のツノ(?)を先に折った方が勝利というもので、モビルスーツの、
の全てを総動員した上での戦いです。
決闘をする理由は毎回異なりますが、ほぼ全て「相手に自分の言う事を聞いてもらう」ために行われるものが大半といえるでしょう。
っていうかそのためにこの学園には決闘というシステムが存在していると言っても過言では有りません。
ただ決闘とは言うものの、実態はカードゲームの山札がモビルスーツになったようなもので、勝利のために何をすればいいか?
は定められていても、それ以外の細かなルールやレギュレーションは不明です。
車検のないミニ四駆レース
とでも言えばいいでしょうか?
カードゲームで言うなら財力に物を言わせて強いカードをただぶっこめば勝てるみたいな感じのもので、何をどれだけ突っ込んでも自由って感じでした。
そう感じた対戦カードの一つが空を飛び回れるモビルスーツVS空を飛べないモビルスーツの戦いで、これはアンフェアだろう・・・と感じました。
遊戯王に例えるならエクゾディアパーツそれぞれ2枚以上(本来は一枚ずつのみ)とドロー加速カードだけをどれだけ突っ込んで構成されたデッキを組んでも別に自由みたいな感じです。
なので、決闘として成立していたかと言われるとかなり疑問です。
第1話の時点でとあるモビルスーツが強すぎて、対戦相手を一方的に全損させてしまい、勝負にすらなってませんでしたからね。
決闘に関する説明が長くなりましたが、学園内での決闘である以上当然命は保証されており、それらの決闘はあくまでそれ以降の人間ドラマを描くための一種のスパイスとして機能しています。
決闘シーンがただ無意味なバトル描写ではなく、自然にドラマを盛り上げるために効果的に使われており、物語の面白さに深みを生み出しています。
全体を通して戦闘シーンはそんなに多い物語ではありませんでしたが、このあたりの構成はとても素晴らしいと思いました。
総じてガンダム特有(?)のバトルシーンを学園ものに落とし込み、昇華しているといえるでしょう。
物語の展開は良くも悪くも先が読めず、次の話を早く見たいという衝動に駆られることでしょう。
ただし・・・。
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ロボットバトルものとしては微妙
近い時期にYOUTUBEで期間限定配信が始まった4種類のゾイドのアニメシリーズと比較するのは酷ですが、ロボットバトルアニメとしては正直微妙です(ちなみにお気に入りは/0ですw)。
あちらがカラーリングもデザインも非常に特徴的で一瞬で記憶に残る動物モチーフのメカが大暴れするというものだったのに対し、こちらのメカはあくまで物語を動かすためのスパイス。
物語に自然に組み込まれてこそいますが、メインだったりそうでなかったり、回によってその扱いは大きく異なります。
モビルスーツも主人公機のエアリアルはひじょ~~~うに目立ってますし印象に残りますが、それ以外で印象に残るほどの活躍をしたモビルスーツは中盤で登場するテロリストのモビルスーツくらいかな?
と思います。
それくらいほとんどのモビルスーツが印象に残りません。
思春期のロボットバトルへのあこがれをゾイドに捧げた私だからこう感じるのかもしれませんが、本当にエアリアル以外印象に残っていない!
しかし・・・。
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キャラは非常に濃い!
上述したようにこのアニメはキャラアニメとしては非常にハイレベルです。
男性女性問わず、メインで名前が出てくるキャラクターはどれも印象深いキャラばかりです。
メインとなるスレッタとミオリネは当然として、他にも印象深いキャラは多々います。
特にチュチュと呼ばれるキャラは異常にハイテンションで口が悪いキャラなので嫌でも記憶に残るでしょうw
中盤以降はセセリアも印象に残る人も多いかもしれません。
ほぼすべての回で、短い登場時間でありがら、その一つ一つが目立つ行動をしているためです。
男性陣も
- グエル・ジェターク、
- エラン・ケレス、
- シャディク・ゼネリ
の3名は、それぞれ物語上における役割や行動原理が異なっており、それぞれにファンが存在しても不思議じゃありません(シャディクだけちょっと微妙かもですが)。
特に第1話と終盤で性格が全く別物になるグエル・ジェタークは、本作の登場キャラクターの中で最も過酷な時間を過ごしたため、評価が逆転することになることでしょう。
物語上主人公とその周辺にいる目立つキャラに女性キャラが多いため、女性キャラばかりが目立つように感じる人もいるかも知れません。
しかし相対的に見た場合、男女ともに別々の役割をもって過不足なく登場しているので、男女どちらか一方が目立つ・・・ということは無いかと言えます。
名無しのキャラ、名有りのキャラにもこれは当てはまります。
このためキャラを見せるアニメとしてはかなり成功している作品と言えることでしょう。
ただし・・・。
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難点は終盤が駆け足なこと
本作は
- 第1話~第10話までが学園メインで進み、
- 第11話~第15話までが終盤に向けての伏線撒き、
- 第16話~第24話にかけて物語が収束していきます。
この中で個人的に面白かったのは、「第14話 彼女たちのネガイ」までで、ここまでが本作の面白さのピークだったように思っています。
なぜかと言うと終盤は専門用語を理解していることが前提で、かつ一部の専門用語のもつ正体が聞いていたものと違ったりするからです(これはおそらくラスボスの策略的な面がある)。
専門用語のうちのいくつかは本作のどこで説明があったのか良く分からず、その説明を聞き逃していると何がなんだかわからないうちに物語が進んでいく感覚を味わうことになります。
つまりいくつかの専門用語に対して、注意深く聞いていないとその内容が頭に入らないままスルーしてしまう可能性があるわけです。
私自身それぞれの専門用語の意味するところは、なんとなくでしか理解しておらず、雰囲気だけ味わってました。
少し話がそれますが、本作を見る前に私はシン・ウルトラマンを見ました。
シン・ウルトラマンは会話パートがかなり長く、視聴者に理解されなくても構わないと思われる専門用語がいくつか出てきたものの、本当に視聴者に理解させるべき情報はかなりわかりやすくきちんと伝えていたように思います。
それでも理解が難しかった会話はありますが、2時間弱の映画なら、サブスクで何度も見返して理解を深めるということもできたかと思います。
アマプラで見れますしね。
しかし本作は24話もあるアニメ作品なわけで、一度情報を見逃すと、それを見つけるのは非常に大変だと言えます。
何がいいたいかと言うと、24話のアニメ作品で専門用語を使うなら、そのわかりやすさ、印象の残りやすさは極めて重要であったのではないかと言えるのです。
ガンダムの呪いとその原因となった事象の存在は理解できても、どう結びついてその呪いが発動しているのか、そのメカニズムも良くわかりませんでした。
またキャラの印象が二転三転する本作ですが、終盤ミオリネが塞ぎ込む理由や、スレッタが立ち直るときの因果関係が微妙に分かりづらくも感じました。
シリアスな作風ゆえに、あえて細かく語らなかった部分もあるのかもしれませんが、もう少し説明や映像的なわかりやすさがあってもよかったのではないか?
そんな感じで説明や描写を端折ったのではないか? と思えるシーンがそこそこ多かったように思います。
ラスト2話はぶっちゃけかなりファンタジックで、かなり強引!
あの展開や描写に対するSF的な伏線がこれまであったかと言われると「う~~~~ん・・・」という感じでした。
映像としては美しかったとは思いますけどね。
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まとめ:ドラマを楽しむ作品としては非常に面白い作品
物語のほぼすべての要素が人間同士のドラマを描くために効果的に機能しており、存分に人間ドラマを楽しめる作品であると言えます。
男性女性を問わずキャラクターは皆個性と魅力に溢れており、そういう作品としてはかなりハイレベルな脚本であると言えます。
やや駆け足な終盤、説明不足に感じかねない気になる要素、多すぎて名前が頭に入ってこないキャラといった問題もありますが、勢いと雰囲気だけでも十二分に楽しめる作品だと思います。
2023年7月時点で、いくつかのサブスクで視聴することができますので、とりあえず気になった人にはとりあえずおすすめしておきます。
私はU-NEXTで視聴しましたので、30日間は無料で楽しめるそちらをおすすめしておきます。
というわけで、今回はこのへんで!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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